伊勢丹の「アールヌーヴォーvsアールデコ展」に行きました!
ミュシャの絵画やガレの陶芸、ルネ・ラリックのガラス工芸など、その時代を代表する作品が多数展示されていて、特に、あんなに多くのルネ・ラリックの作品を見たのは初めてで、とても感激しました。
販売もしているようで値段が載っていましたが、ほぼ200万円以上で…
本当に小さな、5cmくらいのおちょこ?ですら100万してびっくり。。。そうだよね、買えるわけないよね。たとえ買えても、使えないよね。
セレブな生活はできそうにありません。
作品をまじまじと見るのにも、鼻息を吹きかけないように気をつけながら、髪が垂れないようにしながら見ていました(笑)
私はアールヌーヴォーの細やかで装飾過多な感じが好きだけれど、アールデコの幾何学の連続やより生活に近い感じもすきです。
家具に花瓶、お皿など生活の一部にデザインが取り入れられてるのって素敵ですよね。
直接的に生活の役に立つわけではないけれど、
ちょっとあるだけで、なんだか気持ちが豊かになる。
芸術って素晴らしい!
観覧料が無料だったので正直あまり期待していなかったのですが、会場を出る頃には心がほくほくしていました。
伊勢丹をふらふらしていると、もうひとつ絵画の展示があるようで、それも見てきました。
そこへ行く途中に、どこかで見たことのある絵画が。
昔、小さい頃に父のパソコンで動画?を見せてもらったものと、そっくり!
母に聞いてみると、藤城清治という影絵作家さんのものでした。
母がもともと好きだったようで、そういえばそんなことも言ってたかなーと、なんとなく思い出しました。
小さい頃は、この黒い顔の無表情な感じが不気味だったのですが、
今見てみるととても愛らしくて、しかも色や光が引き立って、その光もまた影を引き立てていてすごく引き込まれます…
小さい頃を思い出して、その場で何分か見入ってしまいました。
なんだかどれも、少し寂しいように感じますね。
子供の頃も、この寂しくて切ない感じ(子供の頃は不気味もプラスして)が、ちょっと怖くて、でも好きで、よく見ていたような気がします。
今、その頃見ていた動画を探しているのですが、ちっとも見つかりません。父はどこからあれを持ってきたんだろう…
お姫様がいて、王子様がいて、王子様が森の中を馬で駆けるシーンや、
猟師がウサギを狩ってきて、家族でそれを食べるか食べないかの話し合い…みたいなシーンは覚えてるのですが、それだけじゃどうにも。
そういえば音楽も流れてた気がする。語り手は日本昔話みたいな感じで、ひとり。
気長に探そう。またあれが見たいなあ。
ほかにも伊勢丹でクロエの新作コスメのサンプルをもらい、匂いフェチな私はそんなことで有頂天でした。
伊勢丹にあんなに長居したことはなかったのだけれど、
やっぱり大手デパートは店員さんがガツガツしていなくて、ちょうどいい距離感という感じで居心地がよかったです。
あとJump from paperのバッグを見られたのも嬉しかった!
あんまり物は入らなそうだけど、かわいかったな。
最近あんまりこういったことしてないので、デザインや芸術に触れられてとても良い一日になりました。
【デザインとは、人々の生活をより良くするもの】
私の大好きなデザイナーの言葉です。
この言葉を思い出すたび、私が今作りたいものはデザインではないのかもしれないと思うことがあります。
でも、直接的に人々の生活を豊かにすることはできなくとも、
人々の内面に訴えかけ、そこからその人の生活や思考に変化が訪れるような、そんなものを作りたいです。
“不器用な僕から、不器用な君へ。
どうしようもない君の、どうしようもない生活の一部にいつかなれますように。”